2006/03/07

2006.3.7 -1485 「居場所探し~伊豆大島は東京です~」
 今の仕事を辞めても、仕事をしなければ食べていけません。実は、蟄居生活をしていた時に、職を探したことがありました。三重県の津市で全国で初めて「民間からの小学校の校長募集」があるという新聞記事を見て早速チャレンジしましたが、見事に書類選考で落ちました。結局、今の職場にいさせてもらうことになりましたが、そのかわり職場は東京からどんどん離れていきました。
 この年で、仕事を見つけるのは大変です。まして、私の仕事は特殊(乳牛が相手)なので、結局千葉を離れられない?それに東京には家族がいます。ということで、地図を眺めていたら、伊豆大島が目に止まりました。伊豆大島は、東京都で、千葉に行って仕事をするのもそれほど困難ではありません。いや、大島なら私の仕事もあるかも?ガイドブックを見たら“大島牛乳”というのが、お土産として紹介されていて、町営牧場の写真が載っていました。
 そこで、ようこそ伊豆大島へhttp://www.izu-oshima.or.jp/を見たり、大島町の公式HPhttp://www.town.oshima.tokyo.jp/や東海汽船のHPhttp://www.tokaikisen.co.jp/を見ましたが、とにかく行ってみようと一昨年の夏の終わりに一人で行ってきました。
 レンタバイクを借りようと思いましたが、着いたら雨模様ということで、しかたなくレンタカーで島を一周しました。約60km、「バイクでのんびり走ったら気持ちがいいだろうなぁ。」と、思いながら空港の端にある牧場に行ってみました。
 残念ながら、町営の牧場は、民間に払い下げとなり、規模も私のビジネスチャンスがあるとは思えない程度でした。さらに不動産物件も街中にしかなく、それも結構な値段です。(
大島不動産http://www.island-net.jp/~fudousan/が格安な物件を紹介したので、メールで照会しましたが、HPの最終更新が2004.7.9ということもあり、物件1はすでに売れていました。)当然といえばそれまでですが、島だから物価も高い。そして、大島では残念ながら米を作っていないそうで。(昔は陸稲を作っていたそうですが、やはり地元の米が食べられる=いざというとき自給できる所でないと...)どうやら、伊豆大島は私の居場所としては、少しハードルが高かったようです。
 それでも帰るときには、見事に晴れて、船の後方デッキから島を見ると、島全体が”私の墓”のように思えました。ここにいれば(ここで死ねば)、東京からいつも私の墓が見えるというシチュエーションは、かなり魅力的でしたが、逆にここから東京や千葉を見るとちょっと寂しいかな?見えるけど海があってなかなか行けない...かつて島流しにあった人の気持ちが少しわかるようで、寂しがり屋の私には「伊豆大島に住む」という結論は出せませんでした。

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